ラダープログラム作成のルール

PLCシーケンス

PLC(プログラマブルロジックコントローラー)のラダー作成のルールについて説明しています。PLCはプログラムを実行することによって、制御機器として動作します。そのプログラムであるラダー図は、シーケンス回路図をラダーシンボルを使って図式化したものです。つまり、ラダー図はリレーシーケンス回路をソフトウエアで置き換えたものと言えます。基本的にはリレー回路と類似しています。

ラダー回路図の基本的な考え方

ラダー図のルール

ラダー図の左側の縦線にはプラス電圧がかかっており、右側の縦線にはマイナスになっていると考えます。図のように、入力端子に接続された機器からの信号を受けて、0.00の入力リレーのa接点が閉じると、10.00の出力リレーが動作し、出力端子に接続された機器を動作させます。

入力リレー(0.00)は仮想リレーで、ラダープログラムによってON/OFFさせることはできません。入力リレーの接点の状態を切り替えるには、PLCの入力端子に接続されている外部スイッチが切り替わることにより入力リレーの接点が切り替わります。

下図のようにアドレス(0.00)に接続された外部接点(a接点)の信号を受けて、ラダープログラム上の仮想リレーである入力リレー(0.00)をON/OFFをさせることにより、入力リレーの接点が切り替わるという考え方です。

入力リレー

入力リレー(0.00)は、仮想リレーなので、以下のようなプログラムも組むことが出来ます。

END命令尚、プログラムの最後には、必ずENDを入れます。ENDを入れないとPLCがうまく動作しません。又、END以降に書かれたプログラムは実行されません。

プログラム作成の禁止事項

プログラム作成のルールについては、リレーシーケンスと同じようなものと考えておいて下さい。以下に基本的な禁止事項を示します。

・コイルの後に、接点を書くことができません。
・コイルを直列に並べることができません。
・同一アドレスのコイルを複数使うことができません。
・接点のみの回路やコイルのみの回路を書くことができません。
・上下の配線間に接点やコイルを書くことができません

以上の禁止事項はプログラム作成ソフトでエラー表示されます。

簡潔にプログラミングをしましょう

PLCで使うことが出来る接点数には、電磁リレーのように使用制限がありません。つまり、ひとつの出力リレーで、たくさんの接点が使えます。電磁リレーでは4接点までが多いので、複雑な回路になってくると、必要な接点分リレーを並列に接続しなければなりません。PLCでは使える接点数に限りがありませんので、一つのコイルに多くの枝分かれの回路を作る必要がありません。コイルを最小限にすれば、簡潔な回路になります。
ただし、メモリや内部リレー、スキャンタイムに問題ないことを考慮することが必要であります。 

 

 

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