このページでは、電験三種の法規科目の正しい勉強法を紹介しています。電験三種の試験に合格するには、要点を押さえた効率的な勉強法がポイントになります。 試験を知り、効率よく合格できる学習戦略を立てましょう。
電験三種の法規について
電験三種の法規科目は、電気関係法規,電気設備技術基準,電気施設管理の 3つの分野より出題されます。電験三種試験科目の中では、特に電気主任技術者の実務と関連しています。電気施設の工事,維持,運用を行うには、法規科目の知識が必要になります。
電験三種の法規は暗記科目と思われがちですが、実は計算問題が40%ほど出題されます。この、計算問題を得点源にする勉強法が、効率よく合格できるポイントになります。
電験三種の法規科目
このサイトでは、電験三種の法規について、単元ごとに勉強がしやすいように解説と過去問題を1ページごとにまとめています。
電気関係法規
電気設備技術基準
- 用語の定義
- 保安原則と公害の防止
- 配線の危険防止
- 電路の絶縁
- 電気設備の接地
- 異常時に対する保護
- 電気機械器具の施設
- 発電所等の施設
- 架空電線の保安
- 架空電線の施設
- 地中・屋側・移動電線
- 屋内電路
- 特殊場所の施設
- 発電機等の施設
- 太陽光・風力発電設備
- 避雷器等の施設
電気施設管理
電験三種の法規の試験について
電験三種の法規科目の試験は、A問題とB問題に分かれており、A問題は基本問題、B問題は応用問題(ほぼ計算問題)となっています。A問題は10問出題され、B問題は3問で設問が2つに解かれています。つまり、電験三種の法規では、16個の問題に解答することとなります。
1問あたりの点数は6~7点と他の科目よりも高いので、しっかりと対策をしないと1問のミスが命取りになります。合格基準点は60点ですが、問題は年々難化しています。そのため、合格点が60点を割ることが、結構あります。
電験三種の法規科目は、基本的に暗記することが多く、暗記が苦手な人には苦しい科目だと思います。A問題は文章問題が中心で、B問題は計算問題を中心に出題してきます。法規の計算問題は配点が高く、出題パターンは少ないので対策をしておくことで点数を稼ぐことが可能です。
電験三種の法規の勉強法
電験三種の法規の出題傾向は、だいたい次のようになります。
- A問題は、ほぼ暗記問題で、電気事業法,電気設備技術基準,電気設備に関する技術基準を定める省令,電気設備技術基準の解釈から出題
- B問題は、ほぼ計算問題。電力や理論科目の試験問題とよく似た問題から出題
A問題は、範囲が広いのですが、割と出題されやすい分野がいくつかあります。「電気工作物」,「主任技術者」,「接地工事」,「保護装置」,「各種電線や配線」の問題は非常によく出題されています。また、B問題は狭い分野から、傾向の似た問題が、繰り返し出題されています。この、B問題を確実に取ることが、法規合格のポイントとなります。
繰返しになりますが、B問題は狭い分野から、傾向の似た問題が、繰り返し出題されています。つまり、過去問題を解く勉強法が、最も効率の良い勉強方法になります。
ただし、電験の試験は法規に限らずですが、全く同じ問題は出題されません。過去問を丸暗記する勉強法では、歯が立ちません。つまり、過去問を丸暗記するのではなく、解き方を覚えて行きましょう。似たような問題を何問も解いていると応用力がついてきます。その積み重ねで。初見の問題でも解けるようになってきます。
つまり、過去問を解きながら、解き方を覚えていくことが合格に近道だと思います。むやみに範囲を広げて勉強せずに、的を絞った勉強法で確実に点数を積み重ねることが、電験三種の法規に合格する最短の勉強法です。
さらに、合格を確実なものにするためには、頻出頻度の低い分野も勉強して、広い知識を身に付けましょう。
おすすめの勉強法をまとめると次のようになります。
- B問題の計算問題をしっかり勉強し、取りこぼさないこと(ここで、30~40点取ります)
- A問題の暗記は比較的出やすい「電気工作物」,「主任技術者」,「接地工事」,「保護装置」,「各種電線や配線」を完璧に覚える(ここで、18点程度取ります)
- A問題の他の分野も広く押さえておく
電力科目と平行して勉強すると、計算問題はさらに理解が深まると思います。余裕がある方には、かなりお勧めします。